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Time-Lapse
Embryo lncubator
CCM-
CHRONOS

不妊治療の成功を
特別にしたくない。

それは、 ひとつの生命の誕生が特別な出来事ではなく、
もっと自然に、 静かに、
日々の暮らしの中で迎えられる
ものであってほしいという願いです。
新しいいのちを迎えることが、 誰かにとって
“ふつうの希望” であるために。
その 「当たり前」 を、 科学と技術の力で支えたい。
CCM-CHRONOS™は、そんな想いから生まれた
タイムラプスインキュベーターです。
繊細な温度とガス濃度を保ち、 細胞にストレスを与えない
培養環境を整え、
その中でいのちが芽生えるプロセス
を、 一瞬も途切れることなく見守り続けます。
私たちアステックは、 医療の最前線に立つ方々と共に、
「できる限り自然に、できる限り確かに」 いのちと向き合
う方法を探究してきました。
CCM-CHRONOS™は、 その集大成であり、
そして始まりです。
技術に思想を重ねて。
すべての願いが、 静かに叶えられていく日常のために。
アステックは、 その一歩先を照らし続けます。

見えなかった瞬間を 捉える、 奇跡。
それは、 未知に挑む 意志から生まれた。

いのちは、 記憶されることのない微細な揺らぎから始まる。
その透明な始まりを捉えるために、 私たちは
“見る” 技術を越えて、 “見つめる” 意志を研ぎ澄ました。
Nikonとの協業によって生まれた高解像観察システムは、
いのちの記憶を映すレンズとなり、
いまこの瞬間の
奥にある未来を、 そっと先取りするまなざしとなる。
これは技術ではなく、 祈りに近い。
新しいいのちと向き合うすべての人に、 その確信を。

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見えない “いのち” の輪郭を、
浮かび上がらせる。

胚観察に特化した新観察法“エンボスコントラスト”

通常の明視野観察では、
透明な胚の輪郭や構造は曖昧なまま。
そんな “見えない命” の兆しを捉えるために、
CCM-CHRONOS™はNikonと共に考えました。
鍵となったのは、
【 新観察法“エンボスコントラスト” 】 という光の技術。

【 エンボスコントラスト】

Nikonが開発した光学技術で、 透明な対象物の“陰影”を可視化。
通常の顕微鏡では捉えにくいコントラストの弱いサンプル(胚など)
に最適。 約620nmの可視光を干渉させ、物体内部の微細な凹凸
や濃淡を立体的に映し出す。
だから、 胚観察において「形」や「分裂の進行」が見えやすくなる。

【 “いのちの兆し” を捉えるための3つの最適化 】

[ 波長選定 ]
胚への光毒性の影響を考慮した波長選定。
[ 光学系設計 ]
胚の位置や動きに応じて陰影が正しく現れるよう再調整。
[ システム統合 ]
オートフォーカス・深度合成・コントラスト補正の三位一体で、
観察精度を最大化。

必要な一瞬だけに触れることは、
すべての生命に触れるための技術。

いのちの兆しは、 かすかな変化にも応じてしまうほど繊細。
だから私たちは、 必要な一瞬だけ
に静かに触れることを大切にしている。
すべてに触れないということ ─ それは選択ではなく、
いのちと向き合うために欠かせない在り方。
CCM-CHRONOS™は、チャンバーごとに温度や
ガス濃度を精密に管理し、その繊細な空間を、
必要な分
だけ開くという仕組みで包み込む。
操作の合理性と、
生命へのまなざしを同時に叶えるしくみ。
“触れすぎない” というやさしさが、
未来へとつながる確かさを支えていく。
この静けさのなかに、 いのちと共に歩む技術が息づいている。

培養中の接触リスクをゼロに
近づける、 フルスライドドロワー。

“いつもの動作” が、 もっと安全で確実になるために。

培養容器を出し入れする、 その一動作のミスが
胚にとっては大きなリスクになる。
CCM-CHRONOS™は、 毎日繰り返されるその
「引き出す・戻す」 動作に、 徹底的に寄り添いました。
事故・接触・温度変動 ─
すべての不安要素を最小化する構造です。

【 01 | 引き出し構造の工夫 】

[ 開閉部の安全性 ]
故障時のリスクを考慮し強く引けば開くガス圧対応。
[ フルスライド可動域 ]
容器が完全に引き出せることで、 器具との接触を避ける。
[ 開閉部の静音性 ]
全体的にゆっくりと
稼働する静音性に
優れた仕様。

【 02 | 温度・ガス環境の維持 】

ドロワーが開いた状況でも
密閉度の低下を最小限に抑える構造。
開閉による温度変化やガス流出を最小限に抑制。
CCM-CHRONOS™独自の構造により、
胚培養環境の揺らぎを抑える。

【 03 | 清掃性・メンテナンス性 】

[ 分解洗浄しやすいパーツ構造 ]
衛生管理・感染症対策も万全。
[ ドロワー単位での個別管理が可能 ]
トレーサビリティやログ管理にも有効。

10個のドロアーを
1つのスペースに格納

すべてが同じであることではなく、
すべてにふさわしくあるということ。

すべてを同じに整えることが、 最善とは限らない。
いのちはひとつひとつ違い、 その兆しが育まれる環境もまた、
それぞれにふさわしいかたちがある。
CCM-CHRONOS™は、 チャンバーの温度やガス濃度を
精密に制御し、 その違いを受け入れる設計で応えていく。
たとえば、 ある培養に適した静けさが、
別のいのちには過剰かもしれない。
同じにするのではなく、 一つひとつにふさわしい
“場” を、 静かに整える。
その姿勢のなかに、 科学とやさしさが共存している。
すべてにふさわしくあるということ。
それが、 いのちに寄り添うということなのだ。

胚にとっての “揺らぎ” を排除した、
最適環境インキュベーター。

温度・ガスの微細変動までも制御するCCM-CHRONOS™の精密設計

胚にとって最適な環境とは何か?
CCM-CHRONOS™は、 温度・ガス濃度の揺らぎを
極限まで抑え、 「静かに守り続ける」
インキュベーション環境をつくり上げました。
─ 生存率や分割の均一性を左右する、
見えない精度の世界です。

【 01 | 温度変動の最小化:±0.2℃以内の環境制御 】

庫内全体を均一に保つヒーター構造。 ドロワー単位でも 温度調整を補完。
胚へのストレスを最小限にする温度安定性。

【 02 | CO2/O2濃度の正確な維持 】

センサーによるリアルタイムモニタリングと制御。
ガス混合比の自動調整。
開閉時の一時変動からの回復スピードが早い。

【 03 | 連続性 : 24時間365日を設計に織り込む 】

無人時間帯も変動しない環境制御。 トラブル時にはアラート通知/ログ記録。
長期観察に対応した統合管理型UI (Astec Image Intelligenceとの連携)。

積み重なる時間が未来を照らす。
変化を見つめるその先に、
新たな確信がうまれる。

いのちは、 一瞬のかたちでは語れない。
時間の中で少しずつ育まれ、 兆しを重ねていく存在。
アップデートされた Astec Image Intelligence は、
タイムライン表示や、
コンパイル再生などの機能を備え、
その変化を、視覚的・直感的に捉える力を高めている。
ただ映像を残すだけでなく、記録の重なりの中から
判断と選択を支えるツールへと進化した。
未来をてらすのは、 たしかな視認性と、静かなまなざし。
変化を見守る技術が、ここにある。

観察・記録・分析まで支援する、
高精度イメージインテリジェンス。

“見る” から “診る” へ。 CCM-CHRONOS™が培養観察に進化を加える

ただ“映す”だけではなく、 “判断の支援” までを。
アップデートされた Astec Image Intelligence は、
観察記録とデータ管理にとどまらず、
画像補正・自動フォーカス・タイムラプス解析など、
胚の変化を 「気づき」 に変える多機能性を搭載しました。

【 01 | 時間を記録する : タイムラプスモード 】

培養期間中の胚の成長を、 時系列で連続
記録。
分割のタイミングや速度を、 定量的に把握。
専用UIで操作も直感的。

【 02 | データで支える : 観察ログ&共有機能 】

時刻/焦点/倍率などの観察条件を自動
記録。
過去データとの比較・経過の視覚化も容易。
画像・動画をネットワーク経由で外部と共有
可能。
※Intelligenceとの併用での機能です。
現状、 iBISでは対応できません。

そのカタチには理由がある。
それは、 揺るぎない意志であり、
祈りにも似た願い。

人の手は、 時に迷う。 わずかな滑りやふるえが、
大切ないのちに影響を及ぼすこともある。
だからCCM-CHRONOS™は、 手に触れるその瞬間までも
設計の一部として考えた。
suregrip™ は、 手になじみ、 滑らず、 迷わず、
“支える” ことに集中できる、 ささやかで確かな存在。
その輪郭は、 いのちに触れるすべての人のためにある。
形は、 ただの道具ではない。
そこに込められた意志が、 やさしさとして立ち上がる。
この手で支えることへの、 ひとつの答えがここにある。

すべりにくく、 こぼしにくい。
操作性を極めた専用ディッシュ。

確かな“つかみ”が、 胚の安全を守る

指先の感覚ひとつで、 作業の正確さと緊張感が変わる。
CCM-CHRONOS™の専用ディッシュ 「suregrip™」
シリーズの「EmbryoPod」は、胚の安全を、
物理的な“つかみやすさ”から守る新設計。
落とさない。こぼさない。迷わない。
─ それが、 現場での“使いやすさ”の本質です。

【 01 | 持ちやすさの進化 : suregrip™ デザイン 】

側面に 【 微細なリブ加工 (すべり止め) 】 を施し、 濡れた手袋でも確実に保持。
握りやすい外径+滑らかなカーブ設計。 落下・傾きによる液こぼれや胚への衝撃リスクを大幅低減。

【 02 | 作業効率の向上 】

ラベリングしやすい余白スペース付き。 保管・移送時にも識別性が高く、 トレー配置がスムーズ。
繰り返し使用・洗浄にも対応する耐久性。

【 03 | CCM-CHRONOS™との完全フィット設計 】

専用インキュベータートレーとの高精度な嵌合構造。
他社ディッシュと比較してわずかな振動も吸収。
将来的な観察AI連携に備えた整形・寸法最適化。

環境との調和の中にこそ、
そっと在り続けられる理由がある。

かつて、 色は医療や研究の現場において、
さほど意味を持たないものとされていたのかもしれない。
けれど、 空間に流れる気配や、 そこにいる人の
心のあり方にまで目を向けることができたなら ─
その無機質さに、やさしさを添える余地はきっとある。
CCM-CHRONOS™が用意した5つの色は、 単なる
印象ではなく、その場にふさわしい空気を整えるための
選択肢。
機能だけでは届かない心地よさを、
かたちにして手渡すために。
必要とされていなかった場所にこそ、
やさしさの居場所があると信じて。

選べる5色。それぞれの現場に、
ふさわしい色を。

空間やチームに調和する、 CCM-CHRONOS™のカラーバリエーション

本体寸法/W680mmxD588mmxH370mm 重量/約55kg
培養部
温度制御範囲 36.0℃~38.0℃
温度精度 ±0.1℃
温度変動幅 ±0.1℃
温度分布 ±0.1℃
CO2ガス濃度制御範囲 3.0%~10.0%
CO2ガス濃度精度 ±0.2%
CO2ガス濃度変動幅 ±0.2%
O2ガス濃度制御範囲 3.0%~10.0%
O2ガス濃度精度 ±0.2%
O2ガス濃度変動幅 ±0.2%
撮影部
画像保存解像度 2,048×2,048pixel
画像保存形式 JPEG
画像保存容量 約250kB/枚
カメラ解像度 500万画素(2,448×2,048pixel)
ピクセルサイズ 3.45μm×3.45μm
センサーサイズ 2/3インチ
シャッター グローバルシャッター
ステージ位置精度 2μm
最小撮影周期 150胚以内→15分、151胚以上→最大30分
最大スライス枚数 11枚
復帰特性(室温25℃の場合)
温度立ち上がり 30分
ドロワー30秒開閉後温度復帰 15分
ドロワー30秒開閉による隣接ドロワーへの影響 ±0.1℃以内
CO2ガス濃度立ち上がり 15分
ドロワー30秒開閉後CO2ガス濃度復帰 10分
ドロワー30秒開閉による隣接ドロワーへの影響 ±0.2%
O2ガス濃度立ち上がり 30分
ドロワー30秒開閉後O2ガス濃度復帰 10分
ドロワー30秒開閉による隣接ドロワーへの影響 ±0.2%
電力( CCM-CHRONOS™本体のみ)
電源電圧 AC100V 50Hz/60Hz
定格消費電力 320W
最大消費電力 320W
突入電力 320W
安定時消費電力量 100Wh
ガス消費量
CO₂ 1L/h
N₂ 5L/h
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